QSAー②: QSAとミステリーショッパー
最近、ミステリーショッパーの利用が増えています。ミステリーショッパーとは、「覆面調査」のことです。
チェーン店の場合、以前は本部の方がこっそり店を巡回して、チェックしていました。しかし、遠方になると非効率ですし、何度も行くと顔がばれていることもあります。そこで、ミステリーショッパーを利用します。
方法は、こうです。まず、飲食店の本部がミステリーショッパーの派遣会社に連絡をします。そして、その店が来てほしい客層(30代~50代の男性。月に2回以上は飲みに出る人、など)を伝えます。すると派遣会社が、該当エリアで登録している消費者のうち、合致する人に連絡して、派遣を依頼するのです。
ミステリーショッパーは、表を持参して、そこに書かれている項目をチェックします。たとえば、「ファーストドリンクの提供に何分かかったか」「料理の質問をしたとき、適切な説明があったか」「床の下は汚れていなかったか」「料理の温度は適切だったか」など、多くの項目をチェックします。
何人ものミステリーショッパーにこれを行わせ、表の集計結果が本部にとどき、本部から該当店舗に注意(または、お褒めの言葉)が行われます。
ミステリーショッパーの項目は、たくさんあります。しかし、よく見るとそれらは、<QSCA>の4項目にくくることができます。つまり、<QS(C)A>とは、お店の価値を総合的に見るときの項目であり、それらが総合的に整っているお店が評価されるのです。