メニュー -③: そのメニュー 初めてのお客にどう見えますか?

メニュー -③: そのメニュー 初めてのお客にどう見えますか?

アイテム数が、不要に増える理由を書いたので、つぎに「私が、アイテム数を減らす理由」についてお話します。

1:カテゴリーごとに、数のメリハリをつけないと、どのカテゴリーが売りたいのか、お客様に伝わらない
カテゴリーごとのアイテム数を揃えようとしたメニューをみかけますが、それは間違いです。どのカテゴリーを食べていただきたいか、はっきり主張するのがメニューの基本です。

2:新商品を導入したら、その数だけ商品を減らす。これもメニュー作りの基本
「メニューを減らすと、お客に飽きられるのでは?」という質問をよく受けます。飽きられないためには、定期的に期間商品を導入すればよいのです。そして、導入したら前の商品を一定期間はずす。こうすれば、どれが買ってほしい商品かが、わかりやすくなります。

長くお店をやっていて、常連さんがついているお店ほど、アイテム数が多い傾向があります。売上が増えているなら、それでもいいでしょう。しかし、売上が減っていたら、新規のお客に来てもらい、その人に常連さんになっていただく必要がありませんか?
<初めて来たお客に、どう見えるか?>と想像しながら、あなたのお店のメニューを見直してください。そうすれば、ここまでの主張をご理解いただけると思います。

アイテム数について、もう1つだけ。
ずいぶん前ですが、日経MJに、マクドナルドの原田CEO(当時)のインタビュー記事が載っていました。その内容を抜粋すると、
・マクドナルドは、アイテム数を増やさない
・企画商品は次々と導入するが、次の企画商品がきたら入れ替えている
・極論を言えば、アイテム数は、1つでもよい
・1つしかなければ、その商品のことしか考えない。また、調理レベルが上がり、いい商品になる

「あの、最新のマシンを導入しているマクドナルドでもか!」と感嘆した記憶があります。
これも、私がアイテム数を減らす理由の1つです。

 

 

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