計画ー①: あなたは、何として覚えられたいですか?
この言葉は、ピーター・ドラッカーの本に出てきます。彼は、現代の経営学の基礎を作り、多くの経営者に影響を与えた人物で、若い方になら「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(通称:もしドラ)」というマンガと映画(前田敦子主演)の元となった人、といった方がわかりやすいでしょうか。
この名言は経営者に、3つの問いかけをしているように思います。
1つは自分への問いかけ。
ドラッカー自身は著書の中で、常にこの問いを自分に投げかけて、自分を刷新しようと仕向けている、と述べています。
つぎは、会社への問いかけ。取引している企業、働いてくださる従業員、パートからして、どんな会社だと思われているでしょうか?
最後の1つは、お店への問いかけ。「覚えられる」とは、強く記憶に残るという意味だと、私は思っています。どんなお客様(理想とするお客様像)に、どんなお店だったと記憶していただきたいか?これが、お店の姿勢<ストア・コンセプト>の源流となります。
経営者が、「儲かってる勝ち組と覚えられたい」としか思っていなければ、従業員は面白くないでしょう。また、「流行っているお店として覚えられたい」では、お店の姿勢は伝わらない、つまり何の印象も残せないと思います。